秋葉原で売っていたジャンクのノートPC用パネルを蘇らせる。第二の人生は外付けディスプレイだ。
今回は少し前に秋葉原のツクモで売られていていた、ジャンクのノートPC用パネルを激安外付けディスプレイへと生まれ変わらせたというお話になります。
ノートPC用を外付けディスプレイとして使えるようにするには、「パネル本体」の他に汎用の映像信号を処理をしてパネルに送る基板「LCD Board」と、パネルと基板間のケーブル「eDP Cable」が必要です。基板とケーブルは、AliExpressにて手配しました。
本文では、それぞれの入手方法や過程、動作検証まで解説していきます。
パネルの購入
前置きに書いた通り秋葉原のツクモで入手してきました。
美味しそうですね😋 pic.twitter.com/CauHbG9WaW
— そらしば (@sorasiba515) June 11, 2020
買ってきたときは、改装工事直前の臨時営業中且つ店名がまだ「ツクモDOS/Vパソコン館」でした。改装工事は少し前に終わり、最近、店名改め「ツクモパソコン本店リユース館」になっているようです。(お店の住所は同じ)
ツクモDOS/Vパソコン館本日プレオープンです🎉
— ツクモパソコン本店リユース館(旧DOS/V館) (@TSUKUMO_DOSV) August 11, 2020
中古のPCパーツや中古本体を中心に、ジャンク品も扱っております💪
店頭では当店応援大使の
さな さん(@sana__time)
小日向りこ さん(@riko_teddybear)
がお出迎え!ぜひご来店ください。 pic.twitter.com/qR0Mf8ARza
ツクモパソコン本店リユース館
— ツクモパソコン本店リユース館(旧DOS/V館) (@TSUKUMO_DOSV) September 9, 2020
🎊グランドオープン🎊
2020.09.09 pic.twitter.com/IFE7gBSkjw
ジャンクのノートPC内部ディスプレイ
— ツクモパソコン本店リユース館(旧DOS/V館) (@TSUKUMO_DOSV) August 26, 2020
思い切って値段下げました~
全部税別1000円以下にしちゃった🥳😋
やっぱり解像度が高いやつから無くなっちゃうよね。。。
だから、残っちゃったやつは値段を下げたよ!!!
前にご覧になられた方も値段下げたので、再検討の価値ありかも!? pic.twitter.com/Bu6HZCtKJW
買いに行ったときは、2000円くらいだったはず。
状態とスペックが良さそうなものを漁ってきました。2枚同じ物を買ってきました。
LP156WF6-SPB1 | |
---|---|
メーカー | LG |
サイズ | 15.6inch |
解像度 | 1920×1080 |
パネル | IPS |
輝度 | 300nit |
コントラスト比 | 700:1 |
表面処理 | ノングレア |
更に詳細は以下のサイトから見れます。
基板やケーブルの手配
もちろん、先ほどのパネルだけでは何にも使えないので、外付けディスプレイ化するべく、AliExpressにて基板とケーブルを手配します。
今回買ったものは以下の2つです。
違う種類の基板を1つずつ、計2つという買い方をしましたが、別にどちらでも動作するので、どちらか1種を2つという買い方でも問題はありません。どうせ2つ外付けディスプレイを作るなら、単純に違う種類の基板を使ってみようかなと思っただけです。
一応、前者の特徴は「Mini HDMI (Type C)」が2つ付いていること。USB給電でも(ACアダプタでも)駆動すること。です。後者が、映像入力はHDMIのみで電源もACアダプタのみだが、リモコンで遠隔操作も出来る。といった感じです。どちらもeDP Cableが付属するなので、別途購入する手間が省けました。
AliExpressでのお買い物は基本的に気長に待ちます。今回は注文からちょうど3週間ほどで到着しました。
開封しました。
次は実際に接続し動作確認をしていきます。
動作検証
あっさり動きました。
どちらの基板もパネルもあっさり動きました。
一応、パネルの方はジャンクなので、映らなくてもおかしくはないのと、基板も中華のよくわからんやつなので、動いてくれて一安心。
上記の検証には、映像出力に「P30 Pro」のPCモードというものを使用しています。お手軽です。
スマホをPCライクに使えて、スマホアプリが動作、外付けディスプレイに出力出来ます。スマホ音ゲーも大画面タッチパネルとかでも出来ちゃいます。
詳細は、下記にレビュー済みですので、気になる方は是非こちらも。
ひとまず、動いたので少し細かいところに触れておきます。
接続は前述の通り、eDP Cableで行います。このパネルや基板にはeDP 30pinが使われていますが、40pinなどもあるので購入時は良く調べてから買った方が良いでしょう。
動作はしたのですが、基板のチップが熱かったので、秋葉原の千石電商さんでヒートシンクを買ってきました。
はっつけました。
勿論、HDMI入力が出来る普通のディスプレイになったので、PCに繋げてディスプレイとして使えます。
なんか色々増えてきちゃって整理しないとやばい😓 pic.twitter.com/O6J3L5sFpq
— そらしば (@sorasiba515) September 3, 2020
TVも見れます。(単体では見れません。チューナー搭載の端末から要出力。)
みっくかわいい。TVつけたら、あの花とかごちうさとかの再放送やってた。懐かしい。
応用編-タッチディスプレイ化するなら
下記のようなタッチパネルを別途購入すれば、タッチディスプレイに出来るはずです。
適当なアクリル板や金属板でも用意して、層を作るようにディスプレイのパネルの上にタッチパネルをマウントできるものを作れば、タッチディスプレイとして使えるでしょう。暇な時があったら私も作るかもしれません。
また、それ以外にもディスプレイのパネルだけをMOD PC等に使っても面白そうですね。個人的にはこっちの方をやってみるかもしれません。(過去、既製品で似たような事をやったこともありますし。)
まとめ
いつものレビューとは、少し違った方向性の記事を書いてみました。
こういう記事も面白いですかね。秋葉原とかAliExpressとかでよくわからんもんを買ってきて弄るのも楽しいので、時々こういった記事も書いてみようと思います。
にしても、かなり安く外付けディスプレイを作れて満足です。
秋葉原で買ってきたジャンクのパネルが2,000円くらい。AliExpressで買った基板が1,000~2,000円くらい。その他必要ならACアダプタやヒートシンクを買ったとしても5,000円しないくらいで、外付けディスプレイが作れてしまいました。暫くはサブのサブディスプレイとして使ってみようと思います。ゆくゆくは、MOD PCの材料にされるかもしれません。
もし、興味あれば読者のみなさまもチャレンジしてみると面白いかもしれません。私は秋葉原でパネルを入手してきましたが、べつにパネルもAliExpressで買えますし。(何かあっても責任は負えませんが。)
では、今回はこんなところで。
次の記事
「RX5700 ITX 8GB GDDR6」をレビュー。ITXサイズでトップクラスの性能を誇るRadeonグラフィックスカード。
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